会社から借りてきた本です。

なぜ、赤い服は赤く見えるのか?
そんな素朴な疑問を物語形式で説明してくれます。
主人公は高校二年生の真理子。
理学部に進学し、その途中途中で色について、光について考えてゆきます。

なかなか面白い。
今の仕事で、吸光度を測定したりするんですよね。
でも、大学の分析化学でやったものの、あまり興味もなく通り過ぎたので、
すっかり原理原則を忘れているのです。

いやー勉強になりますわ。

お決まりのスタバで2時間ほど読んでいました。

で、思うのは、
高校数学、高校物理はやはり基礎なんですね。

ランベルト・ベールの法則とか、指数関数が関わってくるので。
(当たり前といっちゃあたりまえですが)

ちなみに、上の法則とは溶液は光をどれくらい透すか?っという指標です。

Lambertさんが光は溶液中を進むにつれて、その強さが(指数関数的に)弱くなってくることを示し、Beerさんがその弱くなってゆく量は濃度に比例してくることを示しました。
つまり、光は溶液中を透る長さが長いほど弱くなり、また、濃度が濃くても弱くなるって事です。

めちゃ、噛み砕いて書きましたから、詳しい人が見たら、指摘されそうですけど。

会社には光化学に関しての本が豊富で、そこら辺の書店よりそろっています。
週一ペースで一冊くらい読んでいきたいな。

仕事はおもしろい。
上長がいい人なんで期待に答えたい。

他の人の日記で、医学部内部や病院での人間関係を考えると、今の職場は天国のようです。

やはり医学部の人は、何でも勉強ができて、周囲から羨望のまなざしをもらうと、ちょっと普通とものの見方が違うのかもしれません。

この本ではないけれど、ミクロの世界とマクロの世界の法則が違うように。

ISBN:4785385502 単行本 綿谷 千穂 裳華房 1991/07 ¥1,575
昨日、『世界一受けたい授業』で授業してくれた鎌田寛先生。
ぐっとひきつけられる内容でした。

人が一番死ぬ原因はがん。
今はがん=死という考えは少なくなってきたと思いますが、
さすがに自分ががんと言われたら、かなりショックだと思います。
告知は必要なんでしょうか。
鎌田先生は必要だと言っていました。
私も、きっとつらいことであろうと、知らないまま、半年後、一年後死んでしまうのは嫌です。

告知には、いかに大きな負担なく知らせることが難しいようです。
しかし、自分の病を知ることで、戦う意欲も出てくるそうです。
体の痛み、心の痛み、社会の痛み、スピリチュアルの痛みをなくす事で、笑顔が出てきて、病気と向き合える。

ここでいう、社会の痛みとは、病気により仕事ができなくなること。スピリチュアルの痛みは、自分がこの世からいなくなるという不安をいいます。

日本では、痛みを取り去ってくれる方法がすくないようです。
体の痛みをとる方法のモルヒネもアメリカの1/6。心の安定を保ってくれるホスピスも2900人くらいしか収容できないのです。がんと戦っている人は300万人もいるというのに。

がん難民といっていました。

従来、ホスピスはもう、助からない末期の患者さんたちが入るところと考えられていて、暗いイメージでした。でも、これからは、がんと判断されたそのときから、治療とホスピスを同時に考えるべきだとおっしゃっていました。その割合は徐々にかわったとしても、最後まで治療も考える医療は、理想的だとおもいました。

自分の生き方、死に方は自分で決めたい。
私が私であるように。
そう思いました。

最後に医師とは、高い技術、知識だけでなく、心を癒す、人の役に立つような人であるという言葉が心に残りました。
知識ばかりが目立ってしまう最近の医師だと思いますが、人と生死で関わるのであるから、根本的なことを考えて欲しいです。
そして、できることなら、癒せる医師になってみたいとおもいました。

 
多少、違いはあると思いますが、昨日の授業の内容です。

文庫『がんばらない』 鎌田 実 集英社 2003/06 ¥560

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